木彫りの素晴らしさを今に伝える
隅田川のほとり、下町情緒をあちらこちらに残すここJR総武線両国駅界隈。西口改札を出て国技館を横目に江戸東京博物館方面へ足を進めると、昔と今が混在する不思議な錯覚につつまれます。博物館への動く歩道には乗らずに、左脇のS字に曲がったブロック敷きの道から清澄通りに出ましょう。慰霊堂・復興記念館などのある横網公園のそばの住宅街で「木彫資料館」に出会えます。
平成元年3月、木彫刻に興味ある方々へ”専門家がアドバイスを気軽に提供できる場を”との理由で開館されました。
ここには、”安くて良い物を創るためにはどうしたらよいのか”と、館長の松本さんが日本各地を回って集めた、「1万円以下で買えるお土産品の木彫刻製品」が展示されています。また、仏教と密接な関わりを持つ木彫りの歴史や、現代生活にマッチする木彫刻製品など、所狭しと並んでいます。木肌のぬくもりにつつまれてみるのも素敵かもしれませんね。
この館を訪れる人たちは、”定年後、木彫りを始めたい”という年輩の方から、宿題にだされた工作のアドバイスを受けにくる小学生まで、幅広い年齢が特徴です。これは、「ここが、単なる資料館てはなく、彫刻刀や材料の選び方から入手方法までが親切に教えてもらえる、とても魅力的な場所との証明に他なりません。
更にここでは、自分の名前や好きな物を彫った、世界でたった一つの「マイコースター」を手頃な値段で作ってもらえます。これは、要チェツクですよ。
最後に、ここの館長である松本さんを少し紹介します。現在、「木彫資料館の館長」というだけでなく、松本彫刻店の三代目として、伝統工芸品「江戸木彫刻」の技術を今に伝える、すみだマイスターとしても活躍中です。 |